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こんにちは!!ぽこぽこです!!
最近患者さんからこんな話をされました。
「最近、物忘れが多くなった気がする…」
「前まで覚えていたことが思い出せない」
「もしかして、これって認知症?」
このような不安を感じている方は、実はとても多いです。
現役の作業療法士として認知症の患者さんと日々関わっている私も、現場でよくこんな質問を受けます。
「最近物忘れが多くて……これって認知症ですか?」
その答えは、「必ずしもそうではありません」。
物忘れ=認知症と誤解されがちですが、実際には加齢による物忘れと認知症による記憶障害はまったく別物です。
この記事では
- 記憶のメカニズム
- 単純な物忘れと認知症の違い
- 認知症に特有の症状
を、専門職の視点でわかりやすく解説します。
人の記憶は「3つの流れ」でできている
まずは、記憶がどのように作られているかを知っておきましょう。
人の記憶は、次の3つの段階に分けられます。
記憶の3つのステップ
- 記銘(きめい):情報を学習し、覚える
- 保持(ほじ):覚えた情報を保存する
- 想起(そうき):保存した情報を思い出す
記憶を「キャッチボール」で例えると分かりやすい
記憶の流れを、キャッチボールで例えてみましょう。
- ① ボールをグローブでキャッチする → 記銘
- ② ボールを投げる側の手に持ち替える → 保持
- ③ ボールを相手に投げ返す → 想起
このどこがうまくいかなくなるかで、「物忘れの種類」が変わってきます。
加齢による物忘れと認知症の決定的な違い
結論から言うと、障害される記憶の段階が違います。
加齢による物忘れの特徴
- 主に 「想起」 が障害される
- 記銘・保持は比較的保たれている
- ヒントがあれば思い出せることが多い
認知症の特徴
- 「記銘」そのものが障害される
- 記銘ができないため、保持・想起もできない
- ヒントがあっても思い出せない
具体例で理解しよう|昼ごはんの話
加齢による物忘れの場合
- 「昼ごはんに何を食べたか」を忘れる
- 食事をした事実は覚えている
👉 体験の「一部」を忘れている状態
認知症の場合
- 「昼ごはんを食べたこと自体」を忘れる
- 食事をした記憶そのものがない
👉 体験の「全体」を忘れている状態
ここが、非常に重要なポイントです。
「物忘れがある=認知症」ではない
物忘れがあるだけで、すぐに認知症と判断することはできません。
実際、
- 加齢
- 疲労
- ストレス
- 睡眠不足
などでも、想起力は低下します。
特に「思い出せないけど、後から思い出せる」「言われたら思い出す」という場合は、加齢による物忘れの可能性が高いです。
こんな症状があれば専門家へ相談を
以下のような症状が続く場合は、早めの相談をおすすめします。
- 同じことを何度も聞く・話す
- 体験そのものを忘れている
- 日付や場所がわからなくなる
- 生活に支障が出てきている
早期発見・早期対応は、その後の生活の質を大きく左右します。
まとめ|正しい知識が不安を減らす
- 物忘れ=認知症ではない
- 加齢による物忘れは「想起」の問題
- 認知症は「記銘」から障害される
- 体験の一部か、全体かが判断のヒント
正しい知識を持つことで、不要な不安は確実に減らせます。
「もしかして…」と一人で悩まず、必要に応じて医療・介護の専門職に相談してくださいね。
▶参考文献はこちら


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