MCI(軽度認知障害)ってなに?認知症との違いを作業療法士が解説します。

認知症の疑い 学生
ぽこぽこ
ぽこぽこ

こんにちは!!ぽこぽこです!!
「MCI(軽度認知障害)」という言葉、知っていますか??


MCIという言葉を聞くと、こんな疑問を持つ方も多いと思います。

  • そもそもMCIってなに?
  • 認知症とは何が違うの?
  • 将来、認知症になるの?

私は現役の作業療法士として、これまで多くの「認知機能が低下している患者さん」と関わってきました。
その中には、認知症の方もいれば、そうではない方もいます。

その「認知症ではないけれど、少し気になる状態」が、MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)です。

この記事では

  • MCIとは何か
  • MCIの診断基準
  • 認知症との違い

について、できるだけわかりやすく解説していきます。

MCI(軽度認知障害)とは?

MCIを一言で表すと、

「健常(問題なし)と認知症の中間段階」

です。

年齢とともに物忘れが増えることは誰にでもありますが、
MCIは「加齢による物忘れ」とも「認知症」とも言い切れない状態です。

✔ 日常生活はほぼ自立している
✔ でも、以前より明らかに認知機能が低下している

こうした特徴があります。

MCIと判断される3つの診断基準

MCIには、主に次の3つの診断基準があります。

① 本人または家族から「認知機能低下」の訴えがある

「最近、物忘れが増えた」
「同じことを何度も聞くようになった」

こうした主観的な変化が大切なポイントです。

② 認知機能は正常とはいえないが、認知症の診断基準は満たさない

検査をすると確かに認知機能の低下はある。
しかし、認知症と診断するほど重度ではない状態です。

③ 基本的な日常生活は自立している

ここがとても重要です!!

  • 食事
  • 更衣
  • トイレ
  • 入浴
  • 整容

といった基本的な日常生活動作(ADL)は自立しています。

一方で、

  • 料理
  • 掃除
  • 買い物
  • 金銭管理

などの複雑な日常生活動作(IADL)では、
「少し苦手になってきた」「時間がかかる」などの変化が見られることがあります。

MCIと認知症の違いは?3つのポイント

では、MCIと認知症は何が違うのでしょうか?
大きく3つのポイントがあります。

A.明らかな記憶障害があるかどうか

MCIでは
✔ 物忘れはあるが、生活に大きな支障はない

認知症では
✖ 明らかな記憶障害があり、日常生活に影響が出る

この点は、先ほどの診断基準①とも関連しています。

B.記憶以外の認知機能障害があるかどうか

認知症では、記憶障害だけでなく、

  • 失語(言葉が出にくい)
  • 失行(動作がうまくできない)
  • 失認(物や人が分からない)
  • 遂行機能障害(段取りが立てられない)

といった複数の認知機能障害がみられることがあります。

MCIでは、こうした障害は目立たないか、あっても軽度です。

C.日常生活に支障があるかどうか

これは診断基準③と深く関係しています。

MCIでは
✔ 基本的な日常生活は問題なく行える

認知症では
✖ 日常生活に明らかな支障が出てきます

例えば、

  • トイレまでの道が分からなくなる
  • トイレに間に合わず失禁してしまう
  • 一人で外出できない

といった状態が見られる場合、認知症が疑われます。

まとめ:MCIは「気づける」「予防できる」段階

MCIは、
早期に気づき、適切な対応をすれば認知症に進行しない可能性がある状態です。

実際、

  • 生活習慣の改善
  • 適度な運動
  • 社会参加
  • 認知トレーニング

などによって、改善する人も少なくありません

「ちょっと最近、物忘れが気になるな…」
そう感じた時こそ、MCIを知ることが大切です。

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