
こんにちは!!2年目作業療法士の「ぽこぽこ」です!!
新人作業療法士のみなさん、こんな悩みありませんか??
「リハビリを頑張れば、いつ頃に元通り治りますか?」
カンファレンスでご家族からこう聞かれたとき、心臓がバクバクして「えっと…もう少し様子を見てから…」と曖昧な返事をしてしまった経験はありませんか??
1年目の頃の私は、この「いつ治る?」という質問が世界で一番嫌いでした。根拠を持って答えられず、先輩にフォローしてもらう情けない日々。
しかし、ある「伝え方の型」を身につけてからは、ご家族に納得いただけるだけでなく、先輩からも「今の答え方、すごく良かったね!」と褒められるようになったんです。
この記事では、新人OTがカンファレンスで信頼を勝ち取るための「予後予測を伝える3ステップ」を、図解と具体的なフレーズ集とともに公開します。読み終える頃には、次のカンファレンスが楽しみになっているはずです!
なぜ新人作業療法士はリハビリの「予後予測」で言葉に詰まるのか?
新人時代にうまく答えられないのは、知識不足だけが原因ではありません。
- 「治る」の定義がズレている: ご家族は「完治」を、OTは「機能改善や代償手段の獲得」をイメージしていることが多い。
- 責任への恐怖心: 「もし治らなかったら…」という不安から、無意識に「どうでしょうね、もう少しだと思います」などの曖昧な言葉を選んでしまう。
- 言語化の引き出し不足: 今の状態をポジティブに言い換える「伝え方の型」を知らない。
私も以前は、その場をしのぐだけの回答をして後で落ち込んでいました。ですが、ご家族が求めているのは「100%当たる予言」ではなく、「今の努力がどこに向かっているかという納得感」なのです。
【図解】カンファレンスで信頼される!予後予測を伝える「3ステップ・テンプレート」
ご家族の不安を安心に変えるには、以下の3つのステップを順番に伝えるのがコツです。

①共感と可視化
まずは「いつ頃になるか、一番気になるところですよね」と、ご家族の不安に寄り添います 。その上で、「1ヶ月前は寝たきりでしたが、今は1分間座れるようになりました」と、過去と現在の変化を具体的な動作で示します 。
②障害の捉え直し
「麻痺を完全に消す」ことだけをゴールにせず、「今の力で工夫してできること」に視点を向けます。例えば、「麻痺があっても、道具を使って一人で着替えられるようにします」と伝えることで、ポジティブな目標を共有します。
③次の小さな目標
期限を決めて、次の具体的な目標をご家族と共有します。「2週間後、手すりを持ってトイレまで行けるか評価しましょう」といったスモールステップを提示することで、ご家族も今後の見通しが立ちやすくなります。
【シチュエーション別】そのまま使える!!予後予測の神回答フレーズ集
カンファレンスでよくある質問への返答例です。PDFにも収録されている内容なので、ぜひ活用してください。
①歩行・移動:「いつ一人で歩けますか?」
「お一人で歩けること、ご家族も心待ちにされていますよね。現在、〇〇さんは『筋力』は戻っていますが、それを制御する『バランス』を脳が思い出している段階です。昨日は手すりを持てば5メートル安定して歩けました。あと2週間、この『安定感』を高める練習をし、その結果を見て、見守りで歩けるかを判断していきます。」
②手の動き:「また以前のように料理ができますか?」
「ご本人のこだわり、大切にしたいですね。指先の細かい回復には時間がかかりそうですが、『肘や肩』の動きは非常にスムーズです。今は『麻痺が治るのを待つ』だけでなく、『片手でも使える道具』などを使って、今の力でできる工夫を始めています。まずは『一品作れる』という成功体験を作っていきます。」
③高次脳機能:「なぜあんなにボーッとしているんですか?」
「見た目は元気そうなので、もどかしく感じてしまいますよね。実は今、脳の中が『スタミナ切れ』の状態なんです。身体が動けても、脳が『周囲を判断する』ことに全パワーを使っているため、ボーッとして見えてしまいます。今は無理に動かす時期ではなく、『脳の休息』を優先しながら、少しずつ集中できる時間を延ばしている段階です。」
回答に困った時の切り札!ご家族の本音を引き出す「逆質問リスト」
もし答えに詰まったら、ご家族の思いを深く知るための「逆質問」をしてみましょう 。
- 「ご自宅に戻られたら、まず一番に何を一緒にしたいですか?」
- 「病前の〇〇さんは、どんなことに一番こだわっていましたか?」
- 「お家での生活で、ご家族が一番『ここだけは不安』なのはどこですか?」
- 「今の説明を聞いてみて、ご家族としてはどのように感じられましたか?」
これらを聞くことで、評価のヒントが得られるだけでなく、「話をしっかり聞いてくれる先生だ」という信頼関係(ラポール)が築けます。
【特典】明日から使える!「予後予測の神対応フレーズ集」PDFを無料配布
今回ご紹介したフレーズ集と図解を、いつでも見返せるようにまとめました。
- 【PDF版】予後予測・神対応フレーズ集
- カンファレンス前にサッと確認して、ポケットに忍ばせておけるサイズです。
まとめ:3年後、選ばれる作業療法士になるために
今回ご紹介した方法は、あくまで「コミュニケーションの基礎」。
このフレーズは『きっかけ』です。目の前の患者さんの表情や、ご家族の受け入れ状況に合わせて、言葉の温度感を変えてみてください。
予後予測を伝えるスキルを磨けば、3年後には、
- カンファレンスで他職種やご家族から深く信頼される
- 「あの先生に任せれば安心」と言われる優秀なOTになれる
- 後輩に対しても、自信を持って指導ができる
私と一緒に、一歩ずつ「頼れる作業療法士」を目指していきましょう!
FAQ:よくある悩み
Q:予後予測が外れてしまったらどうしよう…と不安です。
A:リハビリに「絶対」はありません。だからこそステップ3で「2週間後に再評価しましょう」と期限を設けることが大切です。変化に合わせて目標を修正していくプロセスを共有すれば、信頼が崩れることはありません。
Q:先輩と意見が食い違っている場合は?
A:カンファレンス前に必ず先輩に「自分はこう伝えようと思うのですが…」と相談しましょう。この記事の3ステップに沿って相談すると、先輩もアドバイスしやすくなりますよ!
本記事は作業療法の一般的な知識をわかりやすく解説することを目的としています。
実際の治療やリハビリ内容は患者様の状態によって異なります。
必ず医師や担当療法士の指示に従ってください。

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