
こんにちは!!2年目作業療法士の「ぽこぽこ」です!!
新人作業療法士のみなさん、こんな悩みありませんか??
- 「先輩から『食事場面を見てきて』と言われたけど、どこを見ればいいの?」
- 「ムセがあるのはわかるけど、原因が特定できない…」
- 「評価をどうリハビリや他職種連携に繋げればいいか分からない」
臨床に出て最初の壁の一つが「食事評価」ではないでしょうか??
1年前の私も、まさに同じ悩みを抱えていました。ただなんとなく横に立って「こぼさず食べています」と報告するだけの日々。
でも、評価すべき項目を整理した「チェックリスト」を意識するようになってから、評価の精度が劇的に上がり、先輩からも「ちゃんと評価できて成長したね」と言ってもらえるようになりました。
この記事では、私が1年目の頃に救われた食事評価の基礎チェックリストを公開します。これを読み終える頃には、明日からの臨床がグッと楽になりますよ!
1. 食事評価の全体像:OTが見るべき「5つの視点」
食事は単に「飲み込む」だけの動作ではありません。私たちOT(作業療法士)は、患者様が「安全に、効率よく、楽しく」食べるための一連のプロセスを分析します。
まずは、以下の図解で全体像をイメージしてみましょう。

この5つのステップを順番に確認していくことが、正確な評価への近道です。
2. 【臨床即戦力】食事動作評価チェックリスト
それでは、具体的な評価項目を見ていきましょう。この表の内容を意識するだけで、バイザーへの報告の質がガラッと変わります。
| 評価カテゴリー | チェック項目 | 具体的な観察ポイント |
|---|---|---|
| 1. 食事前(準備・認知) | 覚醒・認識 | 食事中に傾眠にならないか。食べ物と認識できているか |
| 配膳・自助具 | 道具の配置は適切か。必要な自助具が揃っているか | |
| 2. 座位姿勢(安定) | 足底接地・体幹 | 足が床につき、体幹が左右に崩れず保持できているか |
| 環境設定 | テーブルの高さは適切か。半側空間無視はないか | |
| 3. 取り込み(操作) | 手指・リーチ | 道具を正しく使い、食べ物まで正確に手を伸ばせているか |
| 器の固定 | 非利き手で茶碗を保持、または添えられているか | |
| 4. 口腔・嚥下機能 | 取り込み・咀嚼 | 唇でとらえ、奥歯でしっかり噛めているか |
| 嚥下・残渣 | ムセや湿性嗄声(ゴロゴロ)はないか。口に残っていないか | |
| 5. 環境・疲労 | 集中力・耐久性 | 周囲に惑わされず集中できるか。後半に疲労が見られないか |
| 時間 | 全量を概ね30分以内で摂取できているか |
【読者限定】
このチェックリストを臨床で持ち歩けるようにPDF形式で作成しました!
以下のリンクからダウンロードして、ポケットに忍ばせてお使いください。
3. 評価を「介入」と「多職種連携」に結びつけるコツ
チェックリストを埋めるだけで終わってはもったいない!これをどう活用するかを解説します。
「事実」に「OTの視点」を添えて報告する
例えば、看護師さんに報告する際、こう伝えてみましょう。
- NG:「Aさん、ムセが多かったです」
- OK:「Aさん、食事後半に体幹が左に崩れると同時に、ムセが増える傾向があります。姿勢保持のために左側にクッションを導入しませんか?」
このように、「原因(姿勢や動作)」と「結果(ムセやこぼし)」をセットで伝えることで、具体的な対策がチームで共有しやすくなります。これが「デキるOT」への第一歩です。
4. まとめ:基礎を固めれば、応用は怖くない!
この記事の内容はあくまで「基礎」です。もっと複雑な症例もたくさんありますが、この基礎チェックリストがあれば、どんな患者様に対しても評価の軸がブレなくなります。
3年後、「あの時の基礎があったから、今の自分がある」と胸を張って後輩に教えられるよう、まずは明日、このリストを手に患者様の食事場面をじっくり観察してみてください。
FAQ
Q:この記事の内容だけで全ての患者様に対応できますか?
A:いいえ、これはあくまで基礎です。ただし、基礎をマスターすることで、応用的な評価(高次脳機能の影響など)が必要な際に「どこが普通と違うのか」に気づけるようになります。
Q:ST(言語聴覚士)さんがいない場合、どこまで責任を持つべき?
A:OTも嚥下の基礎知識は必須です。危ないと感じたら、まずは主治医や看護師に「事実」を正確に伝え、リスク管理を徹底しましょう。
▶新人作業療法士の皆さんが、臨床で直面する悩みや、スキルアップに役立つ記事を他にも用意しています。ぜひ参考にしてください。
本記事は作業療法の一般的な知識をわかりやすく解説することを目的としています。
実際の治療やリハビリ内容は患者様の状態によって異なります。
必ず医師や担当療法士の指示に従ってください。





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