
リハビリ現場のリーダー、管理職の皆さん、毎日お疲れ様です!!
現役作業療法士のぽこぽこです!!
「実績指数43なんて、うちの病院じゃ無理だよ…」
「80歳以上の高齢者が計算に含まれるようになったら、指数が下がる一方じゃないか?」
「結局、どうやって病棟を回せば入院料1を維持できるの?」
前回の記事では「2026年改定の全体像」をお伝えしましたが、今回はさらに踏み込んで、回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ)の経営を左右する「実績指数43」の攻略法について解説します。
私は回リハ病棟で働く作業療法士として、この改定内容を上司やチームリーダーに共有したところ、「具体的な数字で運営方針を示してくれて助かる!」と絶賛されました。
正直、今回の改定は回リハにとって「過去最大級の試練」です。しかし、中身を正しく理解すれば、むしろ「質の高いリハを提供している病院」が正当に評価されるチャンスでもあります。
この記事を読んで、明日からの運営会議で胸を張って発言できるリーダーになりましょう!!
1. そもそも「実績指数」ってどうやって計算するの?
戦略を立てる前に、まずは基本の式を再確認しましょう。ここが曖昧だと、現場に指示が出せません。

- 分子: 「どれだけ良くなったか(FIMの改善幅)」
- 分母: 「どれだけ早く退院させたか(期間の効率性)」
2026年改定では、最高ランクの「入院料1」を算定するための基準が43以上に引き上げられました。
2. 2026年改定の「最大の衝撃」は80歳以上除外の廃止
これまでの「実績指数」には、ある種の逃げ道がありました。それが「80歳以上の高齢者」や「重症者」を計算から除外できるというルールです。
- 変更点: 80歳以上の除外ルールが原則廃止。
- 意味すること: どんなに高齢で、合併症が多く、FIMが上がりにくい患者さんであっても、その「結果」が病院の評価にダイレクトに反映されるということです。
「高齢だから上がらなくても仕方ない」という現場の甘えが、経営的には通用しなくなりました。
3. 実績指数43を叩き出すための「分母」のコントロール
指数を上げるためには、分子(改善)を増やすか、分母(期間)を減らすかの2択です。
早期退院(分母の短縮)が最強の武器
例えば、脳血管障害(上限150日)の患者さんが30点改善して退院する場合を比較してみましょう。
- 90日で退院した場合: 30÷(150÷90)=18
- 60日で退院した場合: 30÷(150÷60)=12
※実際は「分母を小さくする=逆数が大きくなる」ため、期間を短くするほど指数は跳ね上がります。
リーダーができること:
「ダラダラ入院」をなくすことです。入院後2週間で「この患者さんは何日目に退院させるか」を確定させ、在宅復帰の準備を爆速で進める力が、今のリハリーダーには求められています。
4. 分子を稼ぐ秘策:今すぐ導入すべき「リハ栄養」
高齢者のFIMを上げるためには、がむしゃらにリハビリ時間を増やすだけでは不十分です。そこで鍵となるのが「リハビリテーション栄養」です。
なぜリハ栄養が必要なのか?
高齢患者の多くは入院時に「低栄養」状態にあります。栄養が足りない状態でリハビリをしても、筋肉は壊れるばかりで、ADLは上がりません。
- 一体的管理: 管理栄養士が病棟カンファレンスに常駐し、「この患者さんのリハ負荷なら、あと300kcal必要です」というやり取りをリアルタイムで行う必要があります。
- OT・PTの役割: 食事の自力摂取を促し、経口摂取を維持すること。これが分子(FIM改善)を底上げする最も確実な方法です。
5. 【現役OTが伝授】管理職・リーダーが職場で実践すべき3つのこと
2026年を生き残るために、明日から職場でこれを始めてください。
① 「入棟時FIM」の精度を120%にする
実績指数は「入棟時」と「退院時」の差です。入棟時に過大評価(高く付けすぎる)してしまうと、その時点で負け確定です。「できないこと」を正確に見極める評価能力をスタッフに徹底させましょう。
② 署名廃止で浮いた時間を「病棟介入」へ全振り
前回もお伝えした「署名廃止」。これで浮いた事務時間を、セラピストを病棟へ送り出す時間に充ててください。リハ室での訓練ではなく、「食堂での食事介助」「トイレでの更衣指導」にOTを投入するのです。これが最もFIMを上げます。
③ 「実績指数の可視化」を月2回行う
月末にまとめて計算するのでは遅すぎます。リーダーは15日時点で「今月の着地指数」を算出し、未達であれば「早期退院を促す症例」や「集中的にADLを攻める症例」を選定するマネジメントが必要です。
まとめ:管理職の「マインドセット」をアップデートしよう
2026年改定の「実績指数43」と「高齢者除外廃止」は、一見すると厳しい締め付けです。しかし、裏を返せば、「どんな患者さんであっても、リハビリで人生を変えられると信じ、実行する病院」が生き残る仕組みです。
管理職やリーダーである皆さんが「数字はしんどい」と下を向くのではなく、「リハ栄養と早期介入を組み合わせれば、絶対に達成できる!」と旗を振ることが、現場のスタッフを救うことになります。
私はこの戦略を実践し、管理職の先輩から「お前の分析のおかげで、病棟の向かうべき方向が見えたよ」と評価をいただくことができました。
皆さんも、数字に強いセラピストとして、職場の信頼を勝ち取ってください!
FAQ:リハ運営のよくある質問
Q:実績指数がどうしても43を下回りそうな月はどうすればいい?
A:早期退院(分母の短縮)に注力するのが最も即効性があります。在宅調整を早め、算定上限日数に対して大幅に早い退院を目指しましょう。
Q:スタッフが「数字を追うのは患者さん不在だ」と反発します。
A:実績指数は「ADLが改善した証」です。数字を追うことは、患者さんが動けるようになることを追うことだと、理念と結びつけて伝えましょう。
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