リハビリサマリーの書き方|コピペOKな例文テンプレート&チェックリストを現役OTが公開

リハビリサマリー 書き方 例文 臨床

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ぽこぽこ相談中ver

こんにちは!2年目作業療法士のぽこぽこです。

突然ですが、こんな経験ありませんか?

「〇〇さんのサマリー、明日までに書いといてね」

……はい、私もやらかしました。

パソコンを開いて最初に思ったこと。

「え、何から書けばいいの?」

病名? ADL? リハ内容? 禁忌?
カルテに書いてある情報を全部並べようとして、気づいたら1時間。
完成したサマリーを先輩に見せると、一言。

「もっと具体的に書いて」

…具体的って、何が足りないの?
そのときの私には、その答えがわかりませんでした。

さらに追い打ちをかけたのが「結びの言葉」。
「引き続きよろしくお願いいたします」以外に何を書けばいいのか、ネットで検索しても出てこなくて、結局コピペ。

この記事は、そんな1年目の私が知りたかったことを全部まとめました。

  • 何から書けばいいか(順番と構成)
  • 「具体的に」と言われない書き方(NG→OK例)
  • 結びの言葉のバリエーション(7パターン)

2年目になった今だから言える「型」を、全部公開します。



新人OTがサマリーで詰まる3つの理由

私が1年目のときにやらかした失敗を分析すると、詰まる原因は毎回この3つでした。

理由① 何から書くか順番がわからない

カルテを開くと情報が多すぎて、何を最初に書くべきか判断できない。結果、思いついた順に書いてしまい、読み手が混乱するサマリーになる。

→ 解決策:「転院先が最初に知りたい情報」から書く。
それは「リスク管理情報」です。禁忌・荷重制限・バイタルの注意点を冒頭に書くだけで、先輩の評価が変わります。

理由② 「具体的に書いて」の意味がわからない

先輩が求めていたのは「どんな環境で・どんな補助具で・どの程度できるか」です。

❌「歩行は改善した」
✅「四点杖使用、病棟内平地50mを見守りで歩行可能。方向転換時にふらつきあり。」

数字・補助具・介助量の3セットを入れるだけで、「具体的に」と言われなくなります。

理由③ 結びの言葉が「引き続きよろしく」しか知らない

転院先・訪問リハ・在宅復帰など、場面によって適切な言葉が違うのに、一択になってしまう。この記事の後半に7パターンのバリエーションをまとめています。そのままコピペして使ってください。

📝 これが正解|リハビリサマリーを書く順番

1

リスク管理情報(最優先)

病名・術後日数・禁忌肢位・荷重制限・バイタルの注意点
→ 転院先が「まず知らないと動けない」情報

2

現在のADL状況

食事・更衣・排泄・入浴・移動を介助量+補助具で記載
→「今、何がどの程度できるか」を数字と動詞で書く

3

リハビリ内容・アプローチの要点

何をどんな目的で行ってきたか。2〜3行でOK
→「なぜこのアプローチか」の根拠も一言添えると丁寧

4

残存する問題点・課題

退院時に解決していない課題を正直に書く
→ 隠さず書くことが次の担当者への誠実な引き継ぎ

5

引き継ぎ事項+結びの言葉

次の担当者への「宿題」を具体的に。結びの言葉は記事後半に7パターン掲載。



【場面別】リハビリサマリー例文テンプレート3選

「どう書けばいいかわからない」という悩みの9割は、「手本がない」ことが原因です。脳卒中・整形・退院の3場面に分けて、そのままコピペして使えるテンプレートを公開します。

① 脳卒中(回復期リハ)のサマリー例文

📋 コピペOK例文|脳卒中(右片麻痺・回復期)

【病名・経過】脳梗塞(左中大脳動脈領域)、発症から〇日経過。〇〇病院より転院。
【禁忌・リスク】血圧管理中(上限180mmHg)。降圧剤服用あり、起立性低血圧に注意。
【麻痺・機能】右片麻痺(Brunnstrom Stage 上肢Ⅲ・手指Ⅱ・下肢Ⅳ)。表在覚は軽度鈍麻。
【ADL状況】食事:スプーン使用で自立。更衣:上衣は見守り、下衣は一部介助。排泄:トイレ誘導で見守り。入浴:シャワー浴にて中等度介助。
【移動】病棟内は四点杖+監視にて歩行可。方向転換時にふらつきあり、見守り必要。
【高次脳機能】注意障害あり(10分以上の継続作業で集中が途切れる。声かけで再開可)。失語は軽度で日常会話は概ね可能。
【残存課題】右手の巧緻性低下により、ボタン・箸操作に介助要。屋外歩行自立に向けて継続練習中。
【引き継ぎ事項】右手の自主練習(グーパー運動)を日課として継続をお願いします。転倒リスクが高いため、夜間トイレ動作には特にご留意ください。

🔴 NG → 🟢 OK 変換例(脳卒中でよくある表現ミス)

🔴 NGパターン 🟢 OK(伝わる表現)
上肢機能は低下している 右手でペットボトルのキャップを開けることが困難。スプーン操作は自立。
歩行は概ね自立 病棟内平地歩行は四点杖+監視で自立。段差・方向転換は見守り必要。
注意障害あり 10分以上の継続作業で集中が途切れる。声かけで再開可能。

② 整形外科(人工股関節置換術)のサマリー例文

📋 コピペOK例文|THA術後(後方アプローチ)

【病名・経過】右変形性股関節症、右THA術後〇日(後方アプローチ)。〇〇病院整形外科より転院。
【禁忌・リスク】脱臼肢位に注意(股関節屈曲90°以上・内転・内旋禁忌)。DVT予防のため弾性ストッキング着用中。全荷重許可。
【ADL状況】更衣:下衣・靴下の着脱にリーチャー・ソックスエイド使用、一部介助。トイレ:洋式トイレ使用、立ち上がり時の禁忌肢位の理解良好で見守り。入浴:シャワーチェア使用、浴槽跨ぎは未実施。
【移動】T字杖+患側荷重で平地歩行見守り。階段は手すり把持で監視。
【残存課題】禁忌肢位を伴う動作(床の荷物を拾う・低い椅子からの立ち上がり)の習慣化。自宅環境(和式便器・低い浴槽)に対する福祉用具の選定が必要。
【引き継ぎ事項】脱臼リスクの高い動作(深い前傾・足を組む動作)について、ご本人・ご家族への再指導をお願いします。退院後の家屋環境の確認も継続して頂けますと幸いです。

🔴 NG → 🟢 OK 変換例(整形でよくある表現ミス)

🔴 NGパターン 🟢 OK(伝わる表現)
ADLはリーチャー使用で自立 下衣着脱・靴下着脱はリーチャー・ソックスエイド使用で自立。急ぐと禁忌肢位になる傾向あり。
禁忌肢位の理解あり 口頭確認では理解良好。ただし動作中の無意識な内旋・深屈曲に注意が必要。
歩行は改善傾向 T字杖使用で平地50m歩行可能。段差昇降は手すり使用で見守り。

③ 退院・転院サマリーの「結びの言葉」7パターン

✍️ コピペOK|結びの言葉バリエーション7選

「引き続きよろしくお願いいたします」だけでは味気ない…そんなときに使えるバリエーションです。場面に合わせて選んでください。

【在宅復帰・汎用】

ご自宅での生活再建に向けて、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

【転院(回復期→維持期施設)】

引き続きリハビリテーションの継続をお願いできますと幸いです。本人のペースを大切にしながら、残存能力の維持・向上を目指していただければと思います。

【訪問リハへの引き継ぎ】

在宅での動作確認・環境調整の継続をお願い申し上げます。特に〇〇動作については、ご自宅の環境に合わせた再指導をお願いできると助かります。

【ご家族への感謝も込める場合】

入院中はご家族の温かいご支援のおかげで、リハビリを継続することができました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

【短期間で転院する場合】

短期間のご担当となりましたが、〇〇様の回復への意欲は目覚ましいものがございました。今後のさらなるご回復をお祈り申し上げます。

【課題が残っていることを正直に伝える場合】

〇〇については引き続き課題が残っております。転院後もご注意いただき、ご状況に応じてアプローチをご検討いただけますと幸いです。

【シンプル・短め版】

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ご不明点はいつでもご連絡ください。

💡 ポイント:結びの言葉は「引き継ぎ事項」の後に置くと自然な流れになります。「〇〇をお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。」という構成が最も読みやすいです。



サマリーに必ず入れる7項目チェックリスト

書き終わったら、このリストで最終確認してください。7項目すべて入っていれば「具体的に」と言われないサマリーの完成です。

① 基本情報
氏名・年齢・病名・術日(術後の場合)・転院元
② 禁忌事項・荷重制限 最重要
転院先が最初に知りたい情報。冒頭に必ず記載。
③ 現在のADL状況
食事・更衣・排泄・入浴・移動を介助量+補助具で記載。「自立」「見守り」「一部介助」「中等度介助」「全介助」で統一。
④ リハビリ内容・アプローチの要点
何をどんな目的で行ったか。2〜3行でOK。
⑤ 残存する問題点・課題
退院時に解決していない課題を正直に記載。隠さない。
⑥ 次担当者への引き継ぎ事項
「続けてほしいこと」「注意してほしいこと」を具体的に。
⑦ 結びの言葉
上の7パターンから場面に合わせて選ぶ。



書くのが苦手な人向け:時短で書く3つのコツ

コツ① 退院1週間前からメモを取る

サマリーを書くとき詰まる原因のひとつが「情報が記憶にない」こと。退院の1週間前から、ADLの変化・気になる点をカルテの片隅にメモする習慣をつけるだけで、書き始めのストレスが大幅に減ります。

コツ② デキる先輩のサマリーを「型」として借りる

「型を盗む」は最速の上達法です。先輩に許可をもらって過去のサマリーを1〜2枚読み込み、構成をそっくり真似るだけで、質が一気に上がります。文体や項目の順番など、施設独自のルールもそこから学べます。

コツ③「良好」「概ね」を封印して動詞と数字で書く

この2つを使わないと決めるだけで、強制的に具体的な表現になります。

  • 「バランスは良好」→「立位30秒保持可能。方向転換時に見守り必要」
  • 「概ね自立」→「平地歩行は自立。段差・スロープは監視」
  • 「改善傾向」→「FIM〇点→〇点に向上(〇週間で)」



【無料配布】リハビリサマリー作成チェックリストPDF

「記事を読み返さなくても、手元に置いておきたい!」という方に向けて、チェックリストと構成案をまとめたPDFを作成しました。

リハビリサマリー作成チェックリスト(PDF)をダウンロード

※リハビリサマリーの書き方は、施設形態や病院独自の書式によって千差万別です。このチェックリストは「基礎の型」として活用し、最終的にはご自身の職場のルールに合わせて微調整してくださいね。



よくある質問(FAQ)

Q1. 病院によって書き方が違うと言われました。
A. その通りです!病院ごとに独自のルールがあるため、このリストはあくまで「標準的なテンプレート」として使い、最終的には職場の先輩のアドバイスを優先してください。

Q2. 文章力に自信がありません。
A. 文章力よりも「具体性」です。「良好」という言葉を封印して、「〇〇ができる」「〇〇でふらつく」と動詞で書くだけで、プロらしい文章になります。

Q3. 退院サマリーと転院サマリーは何が違いますか?
A. 退院サマリーは在宅復帰、転院サマリーは施設・病院への引き継ぎを想定した書類です。基本構成は同じですが、転院の場合は医療的リスク・禁忌肢位の記載を特に詳しく書くことが求められます。詳しくはこちらの記事を読んでください。

→リハビリサマリー退院vs転院の違いとは?OTの書き分け方

まとめ:「型」があれば、サマリーは怖くない

この記事でお伝えしたことをまとめます。

  • 書く順番は「リスク→ADL→リハ内容→課題→引き継ぎ」の5ステップ
  • 「具体的に」と言われないコツは「数字・補助具・介助量」の3セット
  • 結びの言葉は場面別に7パターンを使い分ける

サマリーが書けるようになると、書類業務のストレスはかなり減ります。ただ、それでも「業務量が多すぎる」「残業が当たり前」「給料が見合っていない」という職場の問題は別の話です。今の職場に限界を感じている方は、一度こちらも読んでみてください。

→ 作業療法士の年収はなぜ低い?給料の壁を突破する3つのルート

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