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こんにちは!!2年目作業療法士の「ぽこぽこ」です🐼
作業療法士のみなさん、こんな経験ありませんか??
- 「サマリー書いといて」と言われたけど、退院と転院で何か変えないといけないの?
- 書いたら先輩に「これじゃ伝わらない」と言われてしまった…
- 退院と転院、何をどう書き分ければいいかわからない
これ、1年目の私の実話です。
転院サマリーを初めて書いたとき、一生懸命まとめた文章を先輩に見せると一言。
「こんな長くダラダラした文章じゃなくて、専門用語を使って端的に書いて」
次は退院サマリーで同じように端的にまとめたら、今度はこう言われました。
「これじゃケアマネには伝わらない。もっと具体的に細かく書いて」
正反対のフィードバックに、当時の私は完全に混乱しました。
「端的に書けと言われたり、細かく書けと言われたり、いったいどっちなの…?」
でも、そのとき初めて気づいたんです。
退院と転院では、読む人が違う。
読む人が違えば、知りたい情報がまるで違う。
この記事では、サマリーの書き分けで迷わなくなる「読み手別の3原則・NG→OK比較表・提出前チェックリスト」を全部まとめました。
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【例文付】リハビリサマリーの書き方完全ガイド|新人作業療法士が迷わない構成の黄金比&チェックリスト
📋 この記事でわかること
- 退院・転院サマリーの本質的な違い【表あり】
- 退院サマリーで必ず書く3つのこと
- 転院サマリーで必ず書く3つのこと
- 書き分けの3原則
- NG→OK比較表(退院ver・転院ver 各3例)
- 提出前チェックリスト(退院8項目・転院8項目)
① 退院・転院サマリーの本質的な違い
まず結論から言います。
退院サマリー=次の「生活の場」へ繋げる文書
転院サマリー=次の「医療・リハビリの場」へ繋げる文書
この違いを意識するだけで、書くべき情報がはっきり変わります。
| 📄 退院サマリー | 📄 転院サマリー | |
|---|---|---|
| 主な行き先 | 自宅・老健・特養・訪問リハ | 回復期・慢性期病院・療養型病棟 |
| 読み手 | ケアマネ・家族・訪問リハOT | 転院先のOT・PT・医師 |
| 読み手が知りたいこと | 「この人は生活できるか」 | 「どこまで回復したか・何が残っているか」 |
| 最重要情報 | ADL動作・介助方法・環境・家族状況 | 評価値の推移・リハ経過・残存課題 |
| 専門用語の扱い | 生活の言葉に換える | OT用語・評価名をそのまま使ってOK |
| 書く分量の重心 | 生活・環境情報を厚く | リハ経過・評価値を厚く |
💡 「読み手の仕事」が違うから、必要な情報が変わる。この一点を押さえるだけで、書き分けの迷いが8割消えます。
② 退院サマリーで必ず書く3つのこと
退院サマリーの読み手(ケアマネ・家族・訪問リハ)が知りたいのは、ひとつだけ。「この人が自宅(施設)で生活できるか」です。
必須① 「できること」を具体的な動作で書く
「ADL一部介助」という表現は、臨床の内側でしか通じません。ケアマネや家族には何もイメージできていません。
❌ 「更衣はADL一部介助」
✅ 「上衣の着脱は自立。ズボンは立位保持が不安定なため座位で介助が必要」
動作を「実況中継する」イメージで書くと、読み手が生活をリアルにイメージできます。
必須② 介助方法を「手順」で書く
訪問ヘルパーやご家族が「その通りにやれば安全」な情報を書きます。
❌ 「移乗注意」
✅ 「右手すりを把持させ、左足から立位へ。右回りで車椅子へ移乗。左膝折れに注意」
必須③ 環境・家族の状況を書く
次の担当者が「生活がイメージできる」情報として、以下を必ず入れます。
- 自宅の環境(手すりの有無・段差・トイレの場所)
- 家族の介護力・キーパーソン
- 導入予定の福祉用具
- 訪問リハ・デイの利用予定
💡 退院先によって重点が変わる情報
| 退院先 | 特に重点を置く情報 |
|---|---|
| 🏠 自宅 | 家屋環境・家族の介護力・福祉用具の有無・外出手段 |
| 🏥 老健・特養 | BPSD・夜間の様子・介助拒否の有無・コミュニケーションの特徴 |
| 🚗 訪問リハ | 次のOTがそのまま引き継げるリハ内容・自主訓練の定着状況 |
③ 転院サマリーで必ず書く3つのこと
転院サマリーの読み手(次の病院のOT・PT・医師)が知りたいのは、「どこまで回復したか」「どこから引き継ぐか」です。
必須① 評価値の推移を数字で書く
❌ 「FIMが向上した」
✅ 「FIM:入院時55点→転院時82点。特にトイレ動作が全介助→見守りに改善」
数字があることで、次のOTが「どこから積み上げるか」を即座に判断できます。Br.stage・MMSE・BIなど、使った評価は入院時と現在の両方を必ず入れます。
必須② リハの経過を時系列で書く
「〇週目に〜」という時系列で書くと、次のOTが回復の速度感をつかめます。
✅ 書き方の例
「入院1週目:端坐位保持可能。介助にて立位練習開始。
入院3週目:手すり把持にて立位10秒保持可能。
入院5週目:歩行器にて10m歩行自立。」
必須③ 「残された課題=次のOTへの宿題」を明確に書く
ここが転院サマリーで最も重要なパートです。次のOTが「ここから引き継ぐ」とひと目でわかるように書きます。
❌ 「継続してリハビリが必要です」
✅ 「階段昇降の獲得が次の目標。右下肢筋力強化(MMT3→4を目指す)を継続中。本人は『また2階の自室で寝たい』と希望あり」
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④ 書き分けで迷わなくなる3原則
退院・転院サマリーの書き分けは、突き詰めると3つの原則に集約されます。
原則① 「読み手の仕事」を想像して書く
ケアマネは「介護サービスを調整する仕事」、次の病院のOTは「リハを引き継ぐ仕事」。読み手がその文書を持って何をするかを想像すると、書くべき情報が自然に絞られます。
原則② 「次の人が何をするか」から逆算する
退院後に家族が介助するなら→介助の手順が必要。次の病院がリハを続けるなら→評価値と経過が必要。「次のアクション」から逆算すると、何を書くべきかが決まります。
原則③ 退院は「生活語」・転院は「OT語」
退院先の読み手に専門用語は伝わりません。「巧緻性低下」ではなく「細かい作業が難しい」。一方、転院先のOTには正確な評価名・スコアをそのまま使ってください。
私はサマリーを書く前に「この人を読むのは誰か?」「読んだ後に何をするか?」の2問を自分に問いかけるようにしています。これだけで書く方向が決まります。
⑤ NG→OK比較表(退院ver・転院ver)
よくあるNGフレーズと、そのまま使えるOKフレーズをまとめました。
📄 退院サマリー NG→OK
| ❌ NGフレーズ | ✅ OKフレーズ | 修正のポイント |
|---|---|---|
| 「巧緻性低下、ADL一部介助」 | 「箸の使用は困難。スプーンで自己摂取可能」 | 動作で実況する |
| 「高次脳機能障害あり」 | 「2段階指示が困難。声かけは1つずつ、ゆっくり行うこと」 | 生活への影響で表現 |
| 「転倒リスクあり」 | 「夜間のトイレ動作時に転倒リスクあり。ポータブルトイレの設置を推奨」 | 場面と対策をセットで |
📄 転院サマリー NG→OK
| ❌ NGフレーズ | ✅ OKフレーズ | 修正のポイント |
|---|---|---|
| 「バランス向上。リハ継続」 | 「静止立位30秒可能。方向転換時に見守り必要。次の目標:屋内歩行自立」 | 数字と次の目標を明記 |
| 「ADL改善傾向」 | 「FIM入院時55→転院時82点。トイレ動作が最大の改善項目(全介助→見守り)」 | 評価値の推移を数字で |
| 「継続してリハビリが必要」 | 「本人『また料理したい』。調理動作の獲得を最終目標として訓練継続中」 | 目標と本人の希望をセットで |
⑥ 提出前に必ず確認!書き分けチェックリスト
サマリーを提出する前に、このリストで必ず確認してください。「全部チェックできたら提出OK」が目安です。
📄 退院サマリー 提出前の8チェック
☐ ADLを「動作」で書いているか(全介助・一部介助という言葉だけで終わっていないか)
☐ 介助方法を「手順」で書いているか(「注意」だけで終わっていないか)
☐ 環境情報(手すり・段差・福祉用具)が入っているか
☐ 家族の介護力・キーパーソンが書いているか
☐ 専門用語を「生活の言葉」に換えているか
☐ 「できないこと」より「できること」を先に書いているか
☐ 退院先に合わせた情報(自宅・老健・訪問リハ)が入っているか
☐ 読んだ人が「この人の生活」をイメージできる内容になっているか
📄 転院サマリー 提出前の8チェック
☐ 評価値の「入院時→現在」の推移が数字で書いているか
☐ リハの経過が時系列(〇週目に〜)で書いているか
☐ 「残された課題=次のOTへの宿題」が明確に書いているか
☐ 最終目標と現在地のギャップが伝わるか
☐ 使用した評価名・スコアが省略されていないか
☐ FIM・Br.stageなど主要な評価スコアが入っているか
☐ 本人・家族の希望・最終目標が入っているか
☐ 次のOTが「ここから引き継ぐ」とわかる内容になっているか
💡 どちらのサマリーも「次の担当者へのラブレター」です。読んだ人がそのまま動けるかどうかが、良いサマリーの唯一の基準です。
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まとめ|書き分けの鍵は「読み手の仕事」を想像すること
- 退院サマリー=次の「生活の場」へ繋げる文書。生活語・動作・環境を厚く書く
- 転院サマリー=次の「医療・リハの場」へ繋げる文書。評価値・経過・残課題を厚く書く
- 書き分けの3原則:①読み手の仕事を想像 ②次のアクションから逆算 ③退院は生活語・転院はOT語
- NG→OKの変換は「動作で実況・数字で根拠・対策をセット」が基本
- 提出前はチェックリスト16項目で必ず確認する
サマリーは「書類業務」ではなく、患者さんの生活とリハを次の担当者に渡す、大切なバトンです。
「読んだ人がそのまま動けるか」を基準に書くだけで、返ってくるサマリーはなくなります。今日の一枚から、意識を変えてみてください。
🐼 ぽこぽこからのひと言
「書類業務が多すぎて臨床に集中できない…」
「残業が当たり前になってしんどい…」
そう感じているなら、職場環境そのものを変えることも選択肢のひとつです。
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よくある質問(FAQ)
Q. サマリーを書く期限はいつまでですか?
施設によって異なりますが、退院・転院当日〜3日前が一般的です。転院サマリーは転院先が受け取ってすぐ使う文書のため、転院前日までに完成させるのが理想です。退院が決まった時点から少しずつ書き始めておくと余裕が生まれます。
Q. 施設によって書式が違います。この記事の内容は使えますか?
はい、使えます。書式が違っても「書くべき情報の優先順位」は変わりません。この記事の3原則・チェックリストは書式に関係なく応用できます。書式の細かいルールは職場の先輩に確認しつつ、「何を・なぜ書くか」の考え方はそのまま活用してください。
Q. サマリーを先輩に修正されてしまいます。どう改善すればいいですか?
修正された箇所を「なぜ直されたか」の視点で分析するのが最速の成長法です。多くの場合、「抽象的すぎる」「読み手に合っていない」「情報の優先順位がずれている」の3パターンに当てはまります。この記事のNG→OK比較表と照らし合わせてみてください。
本記事に記載されている内容は、一般的な臨床現場での慣習および筆者の経験に基づいています。サマリーの書式・記載内容は施設・病院によって異なります。実際の作成にあたっては、各施設のルールと上司・先輩の指示に従ってください。本記事の利用により生じたトラブルや損害について、当ブログでは一切の責任を負いかねます。

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