【例文付き】作業療法士の多職種連携|伝わる伝え方完全ガイド

作業療法士 多職種連携 伝え方 臨床

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ぽこぽこ
ぽこぽこ

こんにちは!!2年目作業療法士の「ぽこぽこ」です🐼
作業療法士のみなさん、こんな経験はありませんか?

  • カンファレンスで「OTからは何かありますか?」と聞かれ、頭が真っ白になった
  • ケアマネさんへの報告が専門用語だらけで「で、どういうこと?」と聞き返された
  • 「伝えたいことは山ほどあるのに、うまく言葉にできない」

これ、私が1年目のときに経験したリアルです。

あるカンファレンスで意見を求められたとき、「バランス障害があって…ADLは一部介助で…」とぼそぼそ話したら、多職種から「もう少し端的に説明お願いします。」とバッサリ。そのとき感じた恥ずかしさと悔しさは今でも忘れられません。

でも大丈夫です。「伝え方」は練習できます。

この記事では、2年目OTの私が実際に使っている職種別の伝え方のコツ・SBAR・カンファレンス例文を全公開します。

📋 この記事でわかること

  • なぜOTは多職種連携で「伝えること」が難しいのか
  • 【表】職種別!相手が知りたいことと伝え方のツボ
  • SBAR|どんな場面でも使える報告フレームワーク
  • カンファレンスで即使える例文集
  • NG→OKフレーズ変換|今日から使えるコツ

なぜ作業療法士は多職種連携で「伝える」のが難しいのか

まず正直に言います。OTの伝えにくさには、職種特有の理由があります。

① OTがみているのは「生活全体」。一言では言いにくい

医師は「病気」、看護師は「全身管理」と焦点が比較的明確です。でも作業療法士が扱うのは「食事・更衣・排泄・家事・仕事…」という生活のすべて。

それを30秒のカンファで要約するのは、正直かなりの技術が必要です。

② 専門用語が「壁」になっている

「Br.stageⅣ・巧緻性低下・左半側空間無視・高次脳機能障害…」

私たちにとっては当たり前の言葉も、看護師やケアマネには伝わらないことがあります。逆に噛み砕きすぎて「ざっくりしすぎ」と感じさせることも。

③ 自分の意見を言うことへの遠慮

1〜2年目のOTは特に「若手が意見を言っていいのか」という空気を感じやすいです。でも患者さんにとっては、OTの生活視点が最も退院後の生活に直結しています。あなたの意見は絶対に必要です。

【表】職種別!相手が知りたいことと伝え方のツボ

まず大前提として覚えておいてほしいのが、「相手が何を知りたいかで、伝える内容を変える」こと。

相手ごとの「知りたいこと・伝え方のコツ・OK例文」をまとめました。

相手の職種相手が知りたいこと伝え方のコツ OK例
🏥 医師リスク・数値・根拠SBAR形式で簡潔に。数字と時間で根拠を示すOK: 「10秒立位保持で後方へ重心偏移。FIMバランス4→3点に低下しました」
👩‍⚕️ 看護師今日の病棟での安全管理「〇〇するとき注意」と具体的な動作で伝えるOK: 「端坐位から立ち上がる際に膝折れあり。ベッド柵を必ず持たせてください」
🏠 ケアマネ生活できるかどうか専門用語→生活語に換える。「できること」も必ず伝えるOK: 「お箸は難しいですが、スプーンなら自分で食べられます」
👨‍🦯 介護士・ヘルパー介助の具体的なやり方手順を順番に。「どこを持つか」まで具体的にOK: 「右手をつかまらせて、左足から立って、右回りで車椅子に移ってください」
👨‍👩‍👧 ご家族退院後の生活のイメージ不安を先に受け止め、ポジティブな言葉で締めるOK: 「手すりがあれば自室のトイレに行けます。一緒に環境を整えていきましょう」

💡 ポイント:相手の「知りたいこと」に合わせて伝える内容を変えるだけで、伝わり方が劇的に変わります。

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SBAR|どんな場面でも使える報告フレームワーク

「何から話せばいいかわからない」という悩みを一発で解決するのが SBAR(エスバー)です。

OTがSBARをマスターしておくとカンファ・急変時報告・申し送りすべてに使えます。

S – Situation(状況)
「〇〇さん(70代男性、脳梗塞後)について相談があります」

B – Background(背景)
「入院3週目で、ADLはFIM60点。右片麻痺があります」

A – Assessment(評価)
「本日の訓練で立位バランスが低下しており、転倒リスクが高まっています」

R – Recommendation(提案)
「夜間はポータブルトイレの使用に変更を検討いただけますか?」

SBARを使うときの3つのコツ

  1. SとRから先に考える(「何を伝えたいか」「何を求めるか」が明確になる)
  2. A(評価)は自分の解釈を入れる(「〜のため〜と考えます」)
  3. R(提案)は必ず具体的に(「検討してください」ではなく「〇〇に変更していただけますか?」)

私が1年目のとき、SBARを知ってから「多職種に話しかける前の緊張感」が明らかに減りました。フレームに沿って頭の中を整理するだけで、自分の考えが驚くほどクリアになります。

カンファレンスで即使える例文集

「カンファで何を言えばいいかわからない」と1年目の頃、本当に悩みました。そのまま使えるテンプレをまとめました。

🗣 現状報告

「作業療法の〇〇です。〇〇さんの現状をご報告します。ADLはFIM〇点で、特に〔更衣・移乗・食事〕に課題があります」

🎯 目標・退院の方向性

「退院後の生活を見据えて、〇月〇日をめどに〔自宅・施設〕への退院を目標としています。そのために環境調整・自助具の導入を進めたいと考えています」

🤝 他職種への依頼・相談

「看護師さんに確認したいのですが、夜間のトイレ動作の様子はいかがでしょうか?転倒リスクを踏まえて、対応を一緒に検討したいです」

💬 意見が言いにくいときの一言

「一点確認させてください。〇〇の点で少し懸念があります。もう少し時間をいただくことはできますか?

💡 型を覚えておけば、緊張していても言葉が出てきます。まず型を丸暗記して、そこに自分の患者情報を当てはめるだけでOKです。

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NG→OKフレーズ変換|今日から使える5つのコツ

「伝え方を変えたい」とわかっていても、実際にどう変えるかが難しいですよね。よくあるNGフレーズとその変換例を紹介します。

❌ NGフレーズ✅ OKフレーズ変換のポイント
「バランス障害があります」「立ち上がる際に足元がふらつき、手すりが必要な状態です」動作を実況する
「高次脳機能障害があります」「指示が2つ重なると混乱しやすく、一度に1つずつお願いします」生活への影響で表現
「ADLは全介助です」「今は介助が必要ですが、座って着替える練習を進めています」プロセスを伝える
「リスクが高い状態です」「〇〇するときに転倒しやすいため、必ず付き添いをお願いします」具体的場面を示す
「もう少し経過観察します」「〇週間後に再評価して、退院時期を改めてご相談します」時期を明示する

変換の共通ルールは3つです。

  1. 「名詞」ではなく「動詞」で表現する(障害名→「〜するとき〜になる」)
  2. 「数字」で根拠をつける(「バランスが悪い」→「10秒立位でふらつき」)
  3. 「できないこと」より「できること・提案」で締める

まとめ|伝える力がOTとしての価値を高める

今回の記事のポイントをおさらいします。

  • OTの伝えにくさは「職種の特性」から来る。正しい対策で乗り越えられる
  • 職種によって「知りたいこと」が違う。相手に合わせて伝える内容を変える
  • SBARを使えば、どんな場面でも迷わず報告できる
  • カンファレンスは「型」を覚えれば緊張しても言葉が出てくる
  • 「名詞→動詞」「抽象→具体」「ネガティブ→提案」に変換する

伝える力は、OTとしての臨床力そのものです。

患者さんの生活を守るための情報が多職種に正確に届いてこそ、チームとして最高のケアができます。1年目のときの私に「こう言えばよかった」とわかったことを、全部この記事に詰め込みました。

まず一つ、次のカンファから試してみてください。きっと変わります。

🐼 ぽこぽこからの一言

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よくある質問(FAQ)

Q. SBARはカンファレンス以外でも使えますか?

はい、使えます。急変時の報告・電話での申し送り・家族説明など、あらゆる「報告・相談」の場面で活用できます。特に急変時は「S(今起きていること)とR(してほしいこと)」だけでも伝えることが最優先です。

Q. カンファレンスで意見を求められると頭が真っ白になります。

最初の一言を決めておくことが効果的です。「作業療法からご報告します」と声に出すだけで、脳が「報告モード」に切り替わります。あとはこの記事のテンプレートを当てはめるだけです。慣れるまでメモを手元に置いておくのもOKです。

Q. 先輩や上司に「それは違う」と否定されると萎縮してしまいます。

意見を否定されるのは怖いですよね。でも「私はこう考えましたが、いかがでしょうか?」という形で問いかけにすると、否定されにくくなります。自分の意見を「主張」ではなく「提案」として出すのがコツです。

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本記事に記載されている内容は、一般的な臨床コミュニケーションのガイドラインおよび筆者の経験に基づいています。実際の臨床では、各施設の方針・患者さんの個別性・主治医の指示に従ってください。本記事の利用により生じたトラブルや損害について、当ブログでは一切の責任を負いかねます。

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