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こんにちは!!2年目作業療法士の「ぽこぽこ」です!!
「今日はリハビリ拒否があった」——そんな日は、正直しんどいですよね。
私も2年目のOTとして、回復期病棟で何度もリハビリ拒否に直面してきました。
結論から言うと、リハビリ拒否への対応は「原因の見極め」と「声かけ」の2つで大きく変わります。
特に、こちらが言ってしまいがちな「リハビリいきましょう」という声かけそのものが、拒否を引き起こしている場合があります。
この記事では、原因別の見分け方と声かけの実例に加えて、私自身が急かしてしまい拒否された失敗談と、そこから気づいた声かけの違いについても具体的にお伝えします。
リハビリ拒否対応は「原因の見極め」と「声かけ」の2軸で決まる
拒否対応がうまくいかない人の多くは、「拒否された理由」を確認する前に、なんとか行ってもらおうと説得や励ましを重ねてしまいがちです。
私自身もそうでした。でも、原因を見極めないまま声かけを変えても、根本的な解決にはなりません。
拒否対応は、次の3ステップで整理すると迷いにくくなります。
拒否対応の判断フロー(3ステップ)
- まず身体的な問題がないか確認する(痛み・体調不良・薬剤の影響など)
- 身体的な問題がなければ、心理面・認知面・関係性を確認する
- それでも拒否が続く場合は、声かけとタイミングを見直す
この記事では、この3ステップに沿って、原因ごとの見分け方と対応を解説していきます。
まず疑うべき原因は4パターン
リハビリ拒否と一口に言っても、背景にある原因はさまざまです。
ここでは代表的な4つのパターンを整理します(一般的な内容なので、要点だけサッと確認してください)。
①身体的要因(痛み・体調不良・薬剤の影響)
疼痛、倦怠感、発熱、血圧変動、服薬による眠気などが背景にあるケースです。表情や動作時の反応に変化が出やすいのが特徴です。
②心理的要因(意欲低下・脳卒中後うつ)
気分の落ち込み、発症後の喪失感、将来への不安などから、リハビリに向き合う気力が湧かない状態です。発言数の減少や、朝方に拒否が集中するなどのサインが見られることがあります。
③高次脳機能障害由来(病識低下など)
「なぜリハビリが必要か」自体を認識できていない、拒否の理由に一貫性がない、といったケースです。回復期では見逃されやすく、単なる「性格」や「わがまま」と誤解されがちな原因でもあります。
④関係性・声かけ由来
身体的にも認知的にも問題がないのに、担当者によって拒否の有無が変わることがあります。この原因については、後述する私自身の体験の中で詳しく触れます。
原因別「見分け方・声かけ・NG対応」比較表
4つの原因を、見分け方・効果的な声かけ・避けるべきNG対応の3軸で比較しました。現場で迷ったときに、この表を見返してもらえればと思います。
| 原因 | 見分け方(サイン) | 効果的な声かけ | NG対応 |
|---|---|---|---|
| 身体的要因 | 表情がこわばる、バイタル変化、特定動作時のみ拒否 | 「今日は体のどこかしんどいところありますか」 | 無視して予定通り離床させる |
| 心理的要因 | 発言数の減少、意欲低下、朝方に拒否が集中 | 「今日は無理せず、できる範囲で大丈夫ですよ」 | 「頑張らないと良くなりませんよ」と鼓舞する |
| 高次脳機能障害由来 | 拒否理由に一貫性がない、病識が乏しい発言 | 短く区切った具体的な提案(「まず座るところからやりましょう」) | 長い説明で説得しようとする |
| 関係性・声かけ由来 | 特定の担当者にだけ拒否、声かけの言葉で反応が変わる | 「なにか手伝えることはありませんか」など相手主体の言葉 | 「リハビリいきましょう」と急かす・時間を優先する |
特に④の「関係性・声かけ由来」は見落とされがちですが、実は一番身近で、明日からでも変えられる部分です。次の章で、私自身の実体験をお話しします。
【体験談】声かけ一つで拒否は変わった
失敗談:リハビリ時間が短く、離床を急かしてしまった話
先日、担当患者さんのリハビリでのことです。その日はリハビリ時間が短かったこともあり、私は焦って離床を急かしてしまいました。
すると患者さんから「もうリハビリには行かない」とはっきり拒否されてしまったんです。
そのとき初めて、「急かすことは逆効果になる」ということを実感として理解しました。頭では分かっていたつもりでしたが、時間に追われると、つい自分の都合を優先してしまっていたんだと思います。
自分には拒否、先輩には拒否がない現象に気づく
正直、その後しばらく「拒否がある患者さんを、涼しい顔で担当できるOTなんていないのでは」と思っていました。
でも、同じ患者さんを先輩が担当したときには、拒否がまったくなかったんです。同じ疾患、同じ生活歴、同じタイミングでも、担当が変わるだけで反応がこんなに違うのかと驚きました。
声かけの違いを比較して気づいたこと
その違いがどこから来るのか、自分と先輩の最初の声かけを比べてみました。
- 自分の声かけ:「リハビリいきましょう」
- 先輩の声かけ:「なにか手伝えることはありませんか」
この2つ、伝えている内容はほぼ同じなのに、主語がまったく違います。
自分の声かけは「こちらの予定」が主語で、先輩の声かけは「相手の状態」が主語になっていました。
患者さんからすると、「リハビリいきましょう」は“こちらの都合に付き合わされる”感覚に近く、「なにか手伝えることはありませんか」は“自分のペースを尊重してもらえている”感覚につながるのだと思います。この一言の違いが、拒否の有無に直結していたことに気づきました。
時間をずらして再訪問したら、すんなり応じてもらえた話
もう一つ気づいたのが、タイミングです。ある一定の時間帯を避けて訪室すると、すんなりリハビリに応じてもらえることがありました。
声かけの言葉だけでなく、「いつ訪ねるか」も同じくらい重要なんだと実感した出来事でした。
それでも拒否が続くときの判断基準
原因を見極め、声かけとタイミングを工夫しても、拒否が続くことはあります。そのときは、一人で抱え込まないことが大切です。
一人で抱え込む前に相談すべきサイン
次のようなサインが見られたら、担当だけで判断せず、先輩・多職種と共有することをおすすめします。
- 拒否が1週間以上続いている
- 拒否の理由が日によってバラバラで一貫性がない
- 拒否に伴って食事量や睡眠にも変化が出てきている
多職種カンファレンスでの共有例
私自身、拒否が続いた患者さんについてカンファレンスで共有したところ、看護師さんから「夜間の様子」の情報が加わり、原因の見立てが大きく変わったことがあります。担当セラピストだけでは見えない情報が、他職種からもたらされることは少なくありません。
FIM評価・記録への書き方実例
記録に残すときは、「拒否あり」だけで終わらせず、状況を具体的に書くことがポイントです。
例:「離床の声かけに対し『まだいい』と発言あり。理由を尋ねると疼痛の訴えなし。訪室時間を10時から11時に変更したところ、自発的に更衣を開始。声かけの主体を患者様の意向確認型に変更したことで拒否消失」
このように、声かけの内容・時間・反応をセットで記録しておくと、次に担当する人にも状況が正確に伝わります。
拒否対応に疲れてしまったときに考えたいこと
ここまで対応方法を紹介してきましたが、拒否対応が続くと、担当セラピスト自身が消耗してしまうこともあります。
環境を変えるという選択肢
今の環境でこの状態がずっと続くなら、一度立ち止まって考える価値はあります。作業療法士のセカンドキャリアについて、まとめた記事があるので、こちらもあわせて読んでみてください。今の職場でできる工夫と、環境を変える選択、両方を知っておくと判断しやすくなります。
「今の職場にとどまるか、環境を変えるか」を考えるうえでは、まず今の市場にどんな求人があるのかを知っておくだけでも、判断材料が増えます。
比較・検討するだけでも、今の職場の見え方が変わることがあります
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士向けの転職支援サービス「レバウェルリハビリ」。相談・登録は無料です。
まとめ:今日から使える拒否対応チェックリスト
- □ まず身体的な問題(痛み・体調・薬剤)を確認したか
- □ 心理面・高次脳機能障害由来の可能性を検討したか
- □ 声かけの主語が「こちら」になっていないか(相手主体の言葉に変えられないか)
- □ 訪室のタイミングをずらせないか
- □ 拒否が続く場合、記録を具体的に残し、多職種に共有したか
拒否が続く場合、一人で判断を抱え込むと対応の幅がどうしても狭くなります。多職種とどう情報共有すればいいかは、こちらの記事で具体的にまとめているので、共有の型に迷ったときの参考にしてください。共有の型があるだけで、相談のハードルはかなり下がります。
よくある質問(FAQ)
Q. リハビリ拒否があったとき、まず何を確認すればいいですか?
A. まずは疼痛・体調不良・薬剤の影響など、身体的な要因がないかを確認してください。身体的な問題がなければ、心理面・高次脳機能障害由来・声かけやタイミングの問題へと順番に見ていくと、原因を見誤りにくくなります。
Q. リハビリ拒否が続く場合、どのくらいで他職種に相談すべきですか?
A. 目安として、拒否が1週間以上続いている、拒否理由に一貫性がない、食事量や睡眠にも変化が出ている、といったサインが見られたら、担当者だけで抱え込まず早めに共有することをおすすめします。
Q. 高次脳機能障害によるリハビリ拒否と、単なる性格の問題はどう見分けますか?
A. 高次脳機能障害由来の拒否は、拒否理由に一貫性がない、病識が乏しい発言が見られる、といった特徴があります。単なる性格の問題として片付けず、病識低下や遂行機能障害の可能性も含めて評価することが大切です。

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